「れんげ農法」と「天日乾燥」
   
「れんげ農法」について
 
   稲刈り後の田んぼにれんげの種を蒔き、冬の間にれんげを育て、春に花を咲かせたれんげを土に鋤き込んで「肥料の効果」「除草の効果」を期待するのが『れんげ農法』です。  れんげはマメ科植物の一種で、根に共生する根粒菌の作用により、大気中の窒素成分を固定することができます。そのため、育ったれんげを丸ごと土に鋤き込むと稲が必要とする窒素成分を含んだ元肥となります。れんげが肥料の役割をしてくれるわけです。
 また、4月下旬のれんげが膝ぐらいの高さになった頃、地際から刈り取りますが、その際れんげが枯れて、地表でれんげが分解することにより雑草の種が発芽するための酸素を奪います。さらに、水面にアクのようなものが浮いて光をさえぎるのでヒエなどの雑草の発生を抑える効果もあります。れんげが除草剤の役割をしてくれるわけです。
 つまり、『れんげ農法』は、れんげの働きにより「肥料の効果」「除草の効果」が現れるので、化学肥料や除草剤は一切必要なく、100%有機肥料ですので人体にも環境にも優しい農法なのです。
『かんべファーム』は、化学肥料や除草剤を使用する『慣行農法』とは一線を画し、『れんげ農法』による安全・安心で美味しい『れんげ米』作りにこだわっています。
     
「天日乾燥」について

 収穫したてのお米は約20%の水分を含んでいて、そのままだとカビなどの発生原因となるので水分を約15%まで乾燥させます。その乾燥方法として「機械乾燥」「天日乾燥」があります。最近では、コンバインという刈り取りと脱穀 (だっこく) を一度にできる大型機械で収穫し、その後乾燥機に入れて短時間で強制的に火力乾燥してしまう「機械乾燥」が主流となっています。
 一方、『かんべファーム』では、バインダーという機械で刈り取った稲を束ねて稲架(はさ)と呼ばれる横木に吊るして約1週間から10日間稲架掛け (はさがけ) し、自然の爽やかな風と降り注ぐ太陽の恵みの力でじっくり時間をかけて乾燥させる「天日乾燥」を行っています。「天日乾燥」「機械乾燥」に比べて、大変な労力と乾燥するまでの日数がかかりますが、より美味しいお米ができるのでこの方法にこだわっているのです。
 では、何故「天日乾燥」のお米は「機械乾燥」のお米より美味しいのでしょうか?
通常行われる「機械乾燥」では強制的に火力乾燥するためお米の熟成が止まってしまいます。しかし、「天日乾燥」ではじっくり時間をかけて乾燥させるので、「稲は刈り取られた後も生きており、籾殻(もみがら)などの養分がゆっくり籾米(もみまい)に浸透するので美味しくなる」とか「稲は刈り取られた後でも光合成を行っており、旨味成分などがじっくり籾米に浸透するため美味しくなる」とも言われています。ただ、旨いか不味いかはやはり個人差があります。しかし、やはり「天日乾燥」の生産者に言わせると、自然の恩恵を目一杯授かり、手間暇をかけ、労力を惜しまず、汗水流しながら世話してきたお米が、「やはり一番美味しいのだ!!」と胸を張って言いたいのです。

 
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