稲作の一年
田んぼ作りについて
種もみ処理について
種もみ蒔きについて
苗作りについて
代かき・田植え・稲刈りについて
稲架掛け・天日乾燥・脱穀・籾摺りについて
 
田んぼ作りについて
1. 10月下旬 2. 10月下旬〜11月上旬
稲刈り直後にトラクターで耕運します。
田んぼの四隅は手作業で。
耕運後の田んぼに1反当たり4㎏のれんげの種をまんべんなく蒔きます。
3. 4月下旬~5月上旬 4. 5月上旬
れんげの花が見頃を迎えます。 れんげをトラクターで鋤き込みます。
5. 5月上旬 6. 5月中旬
鋤き込み後、約2週間放置して、れんげの茎を腐熟させます。 前回の鋤き込みから約2週間放置すると雑草の種が発芽するので、これを再度鋤き込んで、また、約2週間放置します。
7. 6月上旬 8. 6月上旬
一回目の鋤き込みから約4週間が経過して、れんげの茎も完全に腐熟しました。田んぼに入水するとれんげの茎から有機酸が分泌して雑草の発芽を抑制します。有機酸の分泌を更に促進するために菜種油粕を1反当たり約50㎏蒔きます。 田んぼに水をかけます(入れます)。数日、水を馴染ませてからトラクターで代かきします。
 
種もみ処理について
  4月上旬
1. 小分け 2. 温湯殺菌
 
種もみを処理しやすいように袋に
小分けにします。
60℃の温湯に10分間浸して殺菌します。
 
  3. 塩水選別 4. 水洗
 
比重1.13の塩水に浸して浮かんだ種もみを
除去します。
塩水選別後はしっかりと水洗します。
 
  5. 浸種 6. 発芽
 
  水温10℃の水に10日間浸します
(積算温度100℃) 。毎日水を取り替えます。
芽を出した種もみが一つでもあれば
催芽処理をします。
 
  7. 催芽 8. 発芽
 
  25℃の水に浸して、種もみが
ハト胸状態になったら脱水・乾燥します。
種もみが発芽しました。
種もみ蒔きについて
4月上旬
 
1. 育苗用有機元肥、粒状培土、水をまんべんなく混合します。混合後はシートをはって乾燥を防ぎます。 2. 混合した育苗土をふるいに掛けて塊を除去します。
 
 
3. 育苗土を育苗箱に敷き詰めます。 4. 床土を敷き詰めた育苗箱に1箱当たり約70g の種もみをまんべんなく蒔きます。
 
 
  5. 種もみの種類ごとに(コシヒカリ、もち米、酒米など)育苗箱を並べます。 6. 種もみを蒔いた後に上から土を被せます。
 
 
  7. 土の表面を平らにします。 8. 土全体を鎮圧します。
 
 
  9. 種もみの種類ごとに(コシヒカリ、もち米、酒米など)育苗箱を並べます。 10. 土の表面を掘らない程度の水圧で十分に水を与えます。
           
苗作りについて
4月下旬 ~ 5月中旬
 
1. 育苗するためのプールを作ります。
プールの表土はトラクターで耕運してできる限り平らにします。
2. 雑草の繁茂を防止するため、土の表面に不透明シートをはります。
 
 
3. 漏水を防止するためのシートをはります。 4. 水を十分に吸収した育苗箱を育苗プールに並べます。
 
 
  5. 育苗用保温シートをはります。 6. 発芽したら育苗用保温シートをはずして水をはります。
 
 
  7. 育苗プールに水を入れます。 8. 育苗プール完成です。
                 
9. 苗が大分成長しました。
間もなく植え時です。
 
 
代かき・田植え・稲刈りについて  
1. 6月上旬 「代かき」 2. 6月上旬 「田植え」
入水した田んぼをトラクターで代かきします。代かきは土と水と腐熟したれんげの茎をなじませ、苗を植えやすいように表面を平らにする目的で行います。 いよいよ田植えです。20cm程に成長した苗を植えていきます。
   
    3. 6月上旬 「手直し作業」 4. 6月上旬 「田植え終了」
田植え直後に、倒れたり、欠損が生じた苗を手作業で修正します。 綺麗に田植えができました。これで一安心です。
 
  5. 8月 「猪除けネット設置」 6. 8月上旬 「出穂確認」
山から下りて田んぼの中を荒らす猪を除けるために、田んぼの周囲にネットを接地します。 田植えから約60日で稲穂が伸び始めます。これを出穂(しゅっすい)と言います。出穂を見つけたときは、とてもうれしい気持ちになります。
   
    7. 8月下旬 「稲穂が伸びました」 8. 9月下旬 「刈り時を迎えました」
出穂から約一か月で田んぼ全体に稲穂が伸びます。あと一か月もすれば刈り時を迎えます。 稲穂が頭を垂れて黄金色に輝いています。いよいよ刈り時です。
    9. 9月下旬 「稲刈り」
いよいよ稲刈りです。バインダーで1条ずつ刈って、麻縄で結束していきます。
稲架掛け・天日乾燥・脱穀・籾摺りについて
 
  1. 10月「稲架掛け(はざがけ)した仲間たち」 2. 10月 「天日乾燥」
バインダーで刈り取り、麻縄で結束された稲の束を稲架(はざ)に掛けます。これが結構な重労働なのです。当日はお手伝いの人を集めて一気にやってしまいます。
一週間から10日程、稲架掛け(はざがけ)して稲を天日で乾燥します。
   
    3. 10月 「脱穀」 4. 10月 「籾摺り」
十分に乾燥した稲を脱穀機にかけて籾を落とします。
籾を籾摺り機にかけて籾殻を落とします。
    5. 10月 「秤量・袋詰」 6. 10月 「完成」
  籾殻を落とした玄米を機械で自動的に秤量して袋詰します。 これで玄米の袋詰が完成です。必要に応じて精米して出荷します。
 
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